敬語・言葉

早い対応のお礼を敬語で表すと?早速と早々と迅速の違いは?

パソコンのキーボードを打つ手元の様子

会社でのビジネスメールや個人的な取引メールのやり取りは相手の顔が見えないため、失礼のないように文章を書く必要があります。

「早速(さっそく)」「早々(そうそう)」「迅速(じんそく)」という3種類の表現を用いて、早い対応のお礼を敬語で表す方法について書いています。

早い対応のお礼を敬語で表すと?

ノートパソコンを手に持って悩む女性

「早い対応」を丁寧な表現にする場合はどうしたら良いでしょうか。

いくつか似たような表現の仕方がありますが、「早速のご対応」「早々のご対応」「迅速なご対応」といった言葉を使うのが良いでしょう。

また、最後の迅速の場合には「ご迅速な対応」というように、尊敬語である「ご」を迅速に付けた形の言い方をすることもできます。

相手に応じて適切な言葉を選び、相応しい使い方をする必要がありますので、きちんと意味や用途を知った上で使えるようにしましょう。

早速と早々と迅速の違いは?

3つの例を出しましたが、どれも似ていて何が違うのかよく分からないという方も多いと思います。

どの言葉も「早い」「素早い」という意味になりますが、用い方には少しづつ違いがあります。

早速

前文から本文に入る場合や、話題を変える時に使われる「起こし言葉」となるため、冒頭から使うことができます。

早々

「はやばや」という読み方と「そうそう」という読み方ができますが、一般的には目下の人や友人、知人などに使います。従って、お世話になった目上の方に使う場合は失礼にあたるとされていますので注意が必要です。

迅速

物事の進み具合や行動などが非常に早いことを表し、自分の行動に対しても相手側の行動に対しても使用することが出来ます。

 

早速と早々と迅速 どれを使うのが良い?

結論としては「迅速」を使うとよいでしょう。

「迅速」は目上の方に使っても失礼な表現にはならないとの考えが一般的なため、一番無難な言葉といえます。ただし、「早速」も間違いというほどではありません。「迅速」の方がより丁寧な言い回しということです。

従って、相手側の行動に対してお礼を伝える為に使うのであれば、「迅速」がベスト、「早速」がセカンドチョイスになるのではないでしょうか。

早速と早々と迅速 使い方と例文

では、3つの言葉に関して、例文とともに使い方を紹介したいと思います。

迅速

こちらは文頭に持ってくることも出来ますし、目上の方に対しても失礼にはあたりません

  • 迅速なご対応、誠にありがとうございます
  • 迅速にご連絡頂きまして、誠にありがとうございました

早速

こちらは文頭につけることができます。目上の方や初対面の方に対しても使うことが出来ます。

  • 早速のご連絡、ありがとうございました
  • 早速、送金頂きまして、ありがとうございました

早々

目上の方に使うのは失礼ですので、上司や先輩社員、取引相手に対してはあまり使わない方が良いでしょう

  • 新年早々、ありがとうございました。
  • 早々にご連絡頂きまして感謝申し上げます。

迅速と早速 使い方の注意点

失礼のないようにしたい場合は「迅速」か「早速」を用いれば良いということが分かりましたが、ここで、注意点を示したいと思います。

「迅速なご対応をして頂き、ありがとうございました」というように「ご~」と「~頂き」は一緒に使うことが出来ません

「ご~」は「迅速」か「対応」のどちらかにかしか付けることが出来ませんので気をつけましょう。これは一つ目の「早速」にも同じように当てはまります。

  • 迅速な対応をしていただきありがとうございます。
  • 早速の対応をしていただきありがとうございます。
  • 迅速なご対応をありがとうございます。
  • 早速のご対応をありがとうございます。

まとめ

会社での取引先の方や、個人的に文面のみでやり取りをする場合には、特に言葉遣いに気をつけたいですよね。

対応の速かった相手に対して、どのような言葉を使ってお礼を伝えれば良いかといった時に、特によく耳にする「早速」「早々」「迅速」の使い方について書いてみました。

もちろん、これらの言葉以外にも相手に対して気持ちの良い連絡が出来るように、それぞれの言葉の意味や用途を理解した上で使うようにしましょう

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