賃貸マンションってペット不可の所がほとんどですよね~解ってはいるけど飼いたい。
バレなきゃいいよね?
と軽い気持ちで猫を飼ってしまっているあなた。
そろそろこのマンションを引き払って新しい所に引っ越したいと思っていたら、よく考えたらこのマンションペット不可だった・・・退去する時猫を飼ってる事でクロスや柱、襖、床、「よく見たら猫が付けた傷があっちこっちにあるやん・・・」これって契約違反してるから違約金がかかる?
修理はしておいた方がいいのか?
と悩む所ですよね~今回、私の体験を元に書かせて頂いております。
お悩み解決に向けて頑張りましょう!!!
ペット不可で猫を飼っていた時の違約金は?
猫を飼っていた事がバレてしまうと、普通は「退去して下さい。違約金は○○○万円です。」と言われ即出て行かないといけなくなります。
まずは契約書を見直してみて下さい。
そこにはなんと書いてありますか?
ペット不可の所を見たら「ペットを飼っている事が解った時点で退去・違約金が発生します。」と書かれていますか?
そこに違約金の事が書かれていない場合は、現状回復と書いてあると思います。
違約金の事が書かれていない場合は違約金は発生しませんが、書いてある場合はそれに従うしかありません。
猫を飼っていた事は契約違反ですので6年以下しか住んでいなかった場合は100%あなたの負担になります。
まず猫が傷を付けた壁やクロスの全部屋張替、襖の張替、畳の表替え、消毒です。
これらは猫が傷を付けたという事で全てやり直しになります。
部屋の広さにもよりますが数十万は覚悟しておいてください。
大家さんにもよるので一概にいくらとは書けませんが、次に入ってくる方が猫嫌いの方だとかだと臭いに敏感で「ここ以前猫飼ってました?」など聞いてくる場合もあるそうです。
そうなったらその猫嫌いな方はここのマンションには住まないでしょう。
大家さんも家賃が入って来なくなって多大な損害を受ける事になるので、猫の臭い対策にはかなりのお金をかけなければならず、それをあなたが負担する事になります。
もし次の人が臭いを感じなくてそのまま引越して来られて、アレルギーを持っている方だということもありえます。
ペット禁止と謳っていたのに違ったとなれば、大家さんはその方に引っ越し費用だけではなく損害賠償金を請求されるかもしれません。
ですので、その保険みたいなものが違約金になります。
賃貸マンションで猫 退去時の対策は?
対策としては、飼っていた事がバレていない場合は自分で出来るだけの事をしましょう。
クロスの張替や襖の張替、柱の傷の修理、フローリングの修理、畳の表替え、消毒をあなたの知り合いでそれらをやってくれる業者がいたら見積もってもらい、大家さんに断ってから修理をした方がお安く済みます。
柱やフローリングについた傷は、浅ければ自分で修理をする事も出来ます。
ホームセンターで以下のものを購入します。
・パテ
・木工用ボンド
・ポスターカラー2種類(フローリングの色に近い色、柱の色に近い色)
<修理方法>
1.柱の傷が付いてる所にパテで上手く埋めます。
2.木工用ボンドを指に取り薄く塗ります。
3.乾いたら、その上からポスターカラーで絵を描くように色を馴染ませて終わりです。
フローリングも、柱と同じようにして下さい。絵心が無くても難しくはないです。
しかしかなり深い傷だとこれは自分で出来る物ではありません。
これはもう業者さんに修理をお願いしましょう。
やっかいなのは、大家さんが「修理は全て決まった所でやるから勝手に修繕をしないでくれ」と言われた場合です。
業者さんは猫が付けた傷など見れば解ります。
その場合はかなりの高額な請求をしてこられると思います。
見積もりは無料の所が多いので、インターネットで調べて業者さんに見積もりをお願いして、大家さんが出してくる見積もりと比べて、あまりにも差がある場合は消費者センターや法テラスなどに相談してみて下さい。
賃貸マンションでペットの現状回復とは?
契約書には退去時は現状回復と記載されているかと思います。
現状回復とは入った時の状態に戻すという事です。
しかし6年以上住んでいる場合は原状回復は完全には無理がありますので、前章でお伝えした様に業者さんに見積もってもらった明細書と比べてみてください。
壁に時計を付けたい時はクロスに木ネジを使いますので穴が開きます。
カレンダーを壁に付ける時だって押しピンくらいは使います。
それらの物は退去の時にその穴にティッシュなどを詰めて木工用ボンドで塞ぐ事は出来ます。
直径5ミリ以上の穴を開けてしまったら補修しても目立つかもしれませんので、木ネジなどを使う時は小さめの物を選びましょう。
私の娘がペット不可のマンションに6年間住んでいました。
5年目に子猫の里親になり、黙って1年間飼っていました。
6年間そのマンションに住んでいましたので、普通に暮らしていて汚れた壁のクロスの張替費用は通常かからないそうですが、例えばタバコを吸う場合はヤニ汚れが付きます。
6年間住んでいても、これは借主の汚した汚れなのでクロスの張替はしないといけないそうです。
(6年以上住んだ場合は10%の負担で大丈夫です。)
故意に傷を付けた所や、家具の移動などで穴を開けてしまった場合ももちろん借主の責任ですので、張替費用は請求されます。
あくまで普通に生活していて汚れた場合のみ、家主が修繕する事になります。
10年以上住んでいた場合は、大家さんが「10年以上も住んでくれたのでクロスは張り替えなくてもいいよ」と言ってくれる場合もあるそうです。
物には減価償却年数がありますので、長く住めば住むほど大家さんが最初に用意してくれている物の価値も下がります。
ですので、あなたが負担する物は無くなり、敷金を納めている場合は全額返ってきます。
私にはこの娘の姉が居て、姉の旦那さんは塗装会社を経営しており、クロスの張替をメインにしている職人さんです。
次女は義兄に相談し、猫が傷をつけた所を写真に撮って見せたところ、クロスを貼っている中の板まで修繕が必要だと言われてしまい、義兄にその修繕を頼みました。
見積もりに来てもらって実際その傷部分を見てもらったら、ここまで酷いとこの一部を修繕した所で家主さんは納得出来ないだろうという事で、その部屋全体(LDK約16畳)の天井まで張り替える事になりました。
長女の旦那さんは時々このような修繕の依頼があって経験を積んでおり、ペットが付けた傷が解ると全ての傷をペットのせいにして高い見積もりを出して来られる場合があるそうです。
ましてやペット不可のマンションで契約違反をしているので、何十万と言う金額を請求されても文句は言えなくなるとの事。
早速見積もってもらったところ、義妹の為に材料費のみで全て張り替えてもらう事が出来ました。
しかし、娘の場合は特例です。
たまたま義兄が請け負ってくれたので格安で張り替えてもらえましたが、ペット不可の所で猫を飼っていたと解ると大家さんにもよりますが数十万円は覚悟しておいた方がよさそうです。
広い部屋だとこの限りではありません。
まとめ
1人で暮らしていると寂しいからかペットを飼いたいと思うのは自然な事。
こっそり飼うには猫がいいと思う人も多いでしょう。
飼っている時は嬉しくて可愛くて、後々の事なんて考えてない方が多過ぎるのです。
どうしても飼いたい時はペット可の所に引っ越した方が安くつきます。
マンションの大家さんの性格はみんな違います。
ですが、どんなに温厚な大家さんであっても、自分の資産に傷を付けられて「いいよ、いいよ」とおっしゃる大家さんはいないでしょう。
むしろ住民に文句を言えないから、管理してもらっている不動産や管理会社の人に立ち合いを頼む大家さんが多いです。
不動産や管理会社は修繕費を高く請求し、そこからマージンを取っている場合が多いです。
あまりにも高額な請求だとしたら、その内訳の明細書をもらい、自分でも見積もりを取って比べて下さい。
納得出来ない場合は消費者センターや法テラスなどで相談してみるのも有りだと思います。
賃貸マンションでペット不可の所でペットを飼うのは止めた方がいいです。