「ハラスメント」の意味と職場におけるハラスメントの一例

悩む女性


現在はさまざまなハラスメントが認知されています。

セクハラやパワハラが代表的ですが、一般に認められるだけでも30種類以上のハラスメントがあると言われているほどです。

そこで、この言葉の本来の意味から確認し、職場でよく見られる種類について見ていきます。

「ハラスメント」の本来の意味と定義

日本語でもすっかり認知されている「ハラスメント」という言葉ですが、英語の「harassment」が由来です。

この語は、「悩ませる」「困らせる」「苦しめる」などの意味を持つ動詞「harass」の名詞形で、「悩ませること」「嫌がらせ」「悩みの種」などの意味があります。

日本語で「ハラスメント」と言う時は、「言動によって他人を傷つけたり不快にさせたりすること」という意味です。

単に「嫌がらせ」とも訳されます。

明らかな意図をもって他人を傷つける言動がハラスメントなのは当然ですが、本人の意図と関係なく、相手が「嫌がらせを受けた」「苦痛を与えられた」と感じればハラスメントになることに注意が必要です。

以下に、職場でよく見られるハラスメントの種類をいくつか見ていきます。

セクシャルハラスメント

職場のハラスメントとして最も有名なのがセクハラです。

1980年代からこの言葉が聞かれるようになり、1997年には男女雇用機会均等法の改正が行われ、そこで設けられた「セクハラ規定」においてその定義が確立しました。

日本語で言えば「性的嫌がらせ」であり、男性から女性に対するケースが多いです。

ただ、女性から男性に対してや、同性間においてもセクハラは認められます。

セクハラを大きく分類すると、職場での立場などを利用して性的な要求を行う「対価型セクハラ」と、性的な言動により職場環境を悪化させる「環境型セクハラ」の2種類があります。

前者は、上司から部下に対してなど立場を利用して、性的な要求を受け入れなければ異動させるなど不利益を与える嫌がらせです。

後者は、勤務するうえでの明らかな不利益が生じなくても、たとえば女性の体を触ったり性的なことを尋ねたりといったことを繰り返して、職場環境を悪化させる言動が当てはまります。

パワーハラスメント

パワハラも、セクハラと並んで昨今のビジネスシーンではよく話題になる嫌がらせです。

「パワー(力)」による嫌がらせというように、職場での優位な立場を利用して、部下や後輩に業務上の適正な範囲を超える苦痛を与えることを言います。

直接的な暴力はもちろんそうですが、同僚の前で一人の部下だけを執拗に叱責したり、一人だけ席を離したりといったこともパワハラです。

モラルハラスメント

モラハラも昨今は多くなりました。

「モラル」とは「倫理」や「道徳」という意味ですが、それによる嫌がらせとは、精神的な嫌がらせや暴力のことを言います。

直接的な言葉で嫌がらせをすることだけでなく、無視や陰口などの態度による嫌がらせもモラハラです。

モラハラが厄介なのは、セクハラやパワハラのように外部から見えやすい嫌がらせではないため、顕在化するまでに時間がかかることです。

そのため、被害者は精神疾患を患ったり、最悪のケースでは自ら死を選んだりなど、極限まで追い込まれてしまうこともあります。

セカンドハラスメント

被害者がハラスメントの被害を訴えても、周囲にそれが理解されないばかりか、非難されてしまうことがあります。

それによる二次的な被害のことを「セカンドハラスメント(セカハラ)」と言います

例を挙げると、セクハラ被害の相談に上司のもとにやってきた女性に対して、「あなたの方もその気があったんじゃないのか」などと逆に非難することです。

まとめ

本人にその気がなくても、相手が嫌がらせを受けたと感じればハラスメントになります。

ビジネスシーンのみならず、誤解を招くような言動は避けましょう。

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