この言葉の意味ってどのような感じ?
ビジネスの世界では「周知」という言葉がしばしば使われます。
意味は「知れ渡っていること」もしくは「あまねく知ること」といったようになるでしょう。
「知る」という意味もあって、決まり事を理解するという意味合いです。規則やルールなどが該当するでしょう。
わかりやすく説明すると、規則やルールなどの決まり事を関わっている全員が知っている状況という感じになるでしょう。
この言葉ってどのように使えばいい?
周知を使った言葉づかいでは、「周知させる」「周知を図る」といった表現が広く使われます。
例えば「周知の事実」はどこかで聞いたことがあるという人も多いでしょう。
これは関係者全員が知っている事実です。
また「周知徹底」という言葉もしばしば用いられます。
こちらはルールを関係者全員に知らせ、順守するように徹底的に指導することという意味になります。
こうしてみると、使用される頻度の高い言葉です。
そのほかには「周知する」という言葉が使われることもあります。
しかし前に紹介した「させる」が正しくて、この使い方は間違っているという意見も見られます。
ただしこの意見についても見解が分かれています。
「する」という表現方法は、有名なメディアでも使っているケースが見られます。
全国紙の記事の中でもこの使い方がされています。
決して頻繁に使われる表現ではないですが、厳密にいうと微妙なところであることは頭に入れておいてもいいでしょう。
具体的な文例はどのような感じ?
ルールや制度、規則などの決まり事を理解させるという意味合いでしばしば使われます。
こちらの言葉を使用すると、全体的なテイストとしては少し硬めの文体になります。
ですからお役所言葉やフォーマルな文書でこのようなニュアンスを表現する際にしばしば用いられます。
「社内ルールの周知徹底を図る」「新制度の周知がまだ不十分であることが今後の課題だ」「規制の周知を進めるように関係各所に要請したい」といった表現はビジネスの世界でよく見られます。
またある情報を知った人がその他にも共有させるために知らせてほしいといったときに、「ご周知ください」もしくは「ご周知願います」という言葉を用いることがあります。
本日の講義は講師の体調不良により休講になりましたから、ご周知くださいや明日の会議の場所が変更になりましから、参加者にご周知くださいなどが考えられます。
どのような言葉は同義語・類義語になるか?
同義語や類義語を頭の中に入れておくと言い換えるときに便利です。
一つの文書で同じ言葉を多用するのではなく、似たような言葉を使用してボキャブラリーを増やしていきましょう。
知らせるという意味合いがありますので、似たような言葉として思い浮かぶのは「連絡」や「告知」「案内」といった言葉でしょう。
英語を用いるのであれば、「アナウンス」という言葉で言い換えることも可能です。
伝達も近い意味合いがありますが、厳密にいうと異なります。
伝達は連絡事項を取り次いで、次々に伝えていくという意味合いがあります。
関係する人など広範囲に伝えるというのと比較すると、限定されるような感じです。
根本の意味は一緒でも、このように伝わり方など微妙なところで異なる点も出てくるのでうまく使い分けてみましょう。
まとめ
このように広く知らせるという意味合いがあります。
ビジネスの世界では、社員全員や部員全員が知っておく必要がある情報を伝えるときに使うことが多いです。
また動詞は「する」よりも「させる」の方が好ましいという意見も見られます。
このようなところも押さえて、商談の時に用いるとビジネスマナーを知っているできる社員だと相手にも認識してもらえるでしょう。