外食した時や何か買い物をした時などに領収書を書いてもらう事があると思います。
これは、支払いをしたという証明と二重請求されるのを防ぐ役割があります。
また、会社を経営されている方ですと、領収書を使って経費として申請する事が出来ます。
日本では一般的にレシートは領収書としては認められない場合が多いので、別途領収書を書いてもらわなければなりません。
最近では、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトを利用して個人間で物の売買をする機会が増えています。
自分の物を販売した相手から領収書を要求されて、どうしようか悩んだことはありませんか?
この記事では、以下のポイントについて丁寧に解説しています。
- そもそも領収書は個人で発行しても良いのか?
- 領収書を個人が発行する場合に収入印紙は必要か?
- 領収書を書くときの注意点
この記事を読めば、領収書を要求されたときに、悩まずに対応することができるようになるでしょう。
領収書は個人でも発行しても良いの?
領収書は代金の受領を証明する物ですので、もし取引相手が領収書を要求すれば出品者は発行する義務があります。
しかし、ヤフオクの簡単決済の場合はクレジットカードの明細や、決済の画面をプリントアウトする事で領収書になり得るので、断る事も可能です。
ただ、どうしても相手の方が必要なのであれば、備考欄にクレジットでの支払いの旨を記載しないと領収書の二重発行となってしまう可能性がありますので、気をつけましょう。
出来れば相手の方がどういった形の領収書を希望しているのかを確認してから、作成すると良いでしょう。
例えば、正式な形の物が良ければ文房具屋さんや百円ショップで所定の用紙を購入したり、簡易な物で大丈夫であれば手元のメモ用紙などでも可能です。
また、領収書を発行した事によって、副収入としての確定申告が必要なのではないかと、心配されている方もいらっしゃるかもしれませんが、フリマでの販売で得た収入が1年で20万円以上でなければ、確定申告の必要はありません。
領収書は個人でも印紙は必要?
通常、課税文書である領収書を作成する場合には収入印紙を付ける必要があります。
万が一、収入印紙を貼っていない場合には印紙の額面の3倍にあたる金額を払わなければいけない場合があるので、注意が必要です。
また、平成26年4月1日以前は3万円未満の領収書に対して、印紙が必要でしたが、法律の改正により現在は5万円以上の物から印紙が必要となっています。
では、ヤフオクなどで個人的に5万円以上の領収書を作成する場合にも、印紙は必要なのでしょうか。
個人の場合ですと「その売買を営業としていない場合」には印紙を貼る必要はありません。
例えば、いらなくなったブランドのバッグ一個をヤフオクで売った場合、領収書に印紙は必要ありません。
しかし、継続的に商品を売り続けた場合には営業とみなされますので、印紙が必要となります。
領収書の書き方で注意点は?
領収書を作成する場合には、専用の用紙を購入しても良いですし、手書きで自分でメモ用紙などに作成することも可能です。
取引相手の方が求めている物があるのであれば、なるべく対応してあげると良いでしょう。
作成する時に記入する項目としては、「日付・会社または相手の名前・金額・但し書き・領収書を発行する側の住所と氏名」となります。
印鑑は一般的には押すことが多いですが、印鑑がなくても領収書としては有効です。
金額の部分は商品代と送料を合計した金額を書くと良いでしょう。
ヤフオクの決済手数料は管理会社の収益となりますので、記載する必要はありません。
また、最初にもふれましたが簡単決済の場合に領収書を作成するのであれば、クレジットでの支払いという事を忘れずに記載しましょう。
まとめ
最後に要点のおさらいです。
- そもそも領収書は個人で発行しても良いのか?
→発行しても良い(税務申告が必要な人は証拠書類を残す必要はある) - 領収書を個人が発行する場合に収入印紙は必要か?
→売買を事業として営んでいないのであれば不要 - 領収書を書くときの注意点
→クレジットカードでの支払いの場合は、その旨を忘れずに記載する
普段何気なく手にしている領収書でも、いざ自分が書くとなると書き方や印紙の有無など分からない部分が出てくると思います。
書く用紙は、どうしてもこれでないといけないという物はありませんが、もし取引相手の方が希望している物があればそれに近い物を用意してあげると良いでしょう。
また、ヤフオクでは簡単決済があると思いますが、こちらはクレジットカードの控えが領収書として有効ですので、相手に求められたからといって必ず作成しなければならないわけではありません。
しかし、出来る限り希望に応えてあげるなどして、最後まで気持ち良く取引が出来ると良いですね。