取引先やお客様、上司や先輩へ「時間がない(だから急いでほしい)」というニュアンスを伝えたいとき、「時間がないんです」とストレートに伝えるのははばかられますよね。
失礼のない表現や敬語表現で「時間がない」をあらわすには、どんな言葉を使えばいいのでしょうか。
是非覚えておきたい表現がありますので、ご紹介していきますね。
時間がないを敬語で言うと?
「時間がない」は「余裕がない」と言い換えましょう。
たとえば、
- 「時間の余裕がないため、お早めにご回答をいただけますでしょうか」
- 「日程的な余裕がないため、明日にはご返信を頂けますと幸いです」
- 「スケジュールに余裕がないため、大変恐縮ですが本日中のご返信をお願い申し上げます」
などのように使います。
「余裕がない」という言葉だけで、急いでいることや後がない感じが伝わります。
時間や日程、数量など様々なケースで使える便利な言葉です。
時間がないの類語は?
「時間がない」の類語としては「時間的に厳しい」という表現があります。
そのほかには「緊急を要する」とか「猶予がない」「差し迫っている」などにも言い換えることが出来ます。
ただし、これらはかなり切迫感を感じさせる言葉なので、ここぞというときに用いるのがいいでしょう。
いつもこのような言葉を連発していると、時間管理ができない仕事のできない人だと思われかねませんので注意してください。
より丁寧にお願いをするには?
自分の要件をいきなり伝えると自分本位な印象になってしまいますので、ひとことクッションとなる言葉を添えると、より丁寧なお願いになります。
「恐縮ですが」「恐れ入りますが」などの言葉を最初につけます。
たとえば、
- 「大変恐縮ですが余裕がないため、~していただけますでしょうか」
- 「誠に恐れ入りますが時間的な余裕がないため、~をお願いできますでしょうか」
- 「お忙しいところ恐縮ですが日程が差し迫っているため、~していただけないでしょうか」
などのように、ひとこと入れるだけで相手を気遣っていることが伝わり、丁寧な表現になります。
こうした枕詞(まくらことば)をさらりと使えるようになると、取引先やお客様、目上の方とのコミュニケーションがスマートになります。
そして、相手がこちらのお願いに応じて早い対応をしてくれた場合には、「迅速なご対応、誠にありがとうございます」といったお礼の連絡を忘れないようにしましょう。
まとめ
今回は、時間がないを敬語で言うとどうなるのか?についてお伝えしました。
日本語って難しい!まどろっこしい!と思ってしまいますが、角が立たないような言い回しを知っておくと、ビジネスではもちろんプライベートでも様々なシーンで役に立ちます。
「余裕がない」「恐縮です」はいろいろな場面で使えますので、是非覚えておいてください。