会社勤めをしていると、日々いろいろなハガキや荷物がオフィスに届くと思いますが、そのような中に「気付」という言葉が用いられているのに気が付くかもしれません。
なんとなく見ていたかもしれませんが、どのような意味なのかと尋ねられたらよくわからないという方も結構多いのではないでしょうか?
「気付」の意味
ちなみにこちらの言葉、”きづけ”と読みます。
手紙や荷物などを送り先の会社や組織に所属をしていない人に出すときに用いられます。
ですから相手の自宅に対して荷物を送るときに用いることはないです。
本来いる場所ではないところに送るので、この言葉をあえてつけることで注意を促すという意味合いもあります。
しかしこのように言われてもピンとこないという人もいるでしょう。
具体的にどのようなシチュエーションでこの言葉を用いるのか、そしてその使いかたについて具体的に見ていきます。
「気付」の使いかた
例えば自分の会社の人が取引先のオフィスに出張していたと仮定します。そこに物を送る必要が生じた際に使います。
その他には出張や旅行で遠方のホテルに宿泊していたとします。
もしその間に何か荷物が自分のところに届いたときにお部屋に届けてもらえるように、こちらの言葉を使うこともあります。
またこちらはほとんどないケースかもしれませんが、別の会社を経由して届け先に送りたい場合でも利用されます。
例えば送りたい相手がB社だったと仮定します。
ところがこのB社、A社という別の会社を間借りして営業しているケースも考えられます。
この場合にはA社の住所を経由して、B社に届けてもらう必要が生じます。
いずれもケースもそれほど頻発する事例ではないかもしれません。
しかしもしこの言葉を理解しておくと、郵便が届いた場合でも冷静に対応できるはずです。
気付の言葉をどのように入れればいいのかわからないという人もいるでしょう。
まず基本的な順番について理解しておくといいです。
順番は「経由する送り先」「気付」「送る相手の名前」で記載します。
出張先の社員に送る場合には、「○○株式会社 気付 ○○宛」と書きます。ちなみに会社名の後には「御中」を入れる必要はないです。
また個人名の後には敬称である様を書くのがルールですが、自分の荷物を送る場合には、「様」という敬称を用いる必要はなく「行」を使用しましょう。
旅行先のホテルに自分の荷物を送りたい場合は、「○○ホテル 気付 ○○行」と記載するのが一般的です。
ホテルの後にフロント係と入れても問題はありません。
「気付」と「様方」との違いは?
また、「気付」の類語として「様方」という言葉があります。「さまかた」と読みます。
「気付」と同じように、別のところを経由して特定の相手に送りたいときに使われる言葉です。
しかし両者には違いがあります。
どこを経由するかによって、使い分けされます。
「気付」は先ほども紹介したように企業などの組織を経由する際に用います。
一方で、「様方」は個人宅を経由して送る場合に使われる言葉です。
例えば個人宅に居候している、同居している場合などが該当します。
この場合、送る世帯先の住所・氏名を記載し、その後送りたい人の名前を書きましょう。
「○○様方 ○○様」といったように記載します。
まとめ
気付は、ビジネスシーンでもそれほど頻繁に用いられる言葉ではないかもしれません。
しかし社会人を続けていると、何度か見かける可能性は大いにあります。
どうしてこのような言葉が使われるのか理解しておくだけでも、実際に受け取った時に正しく対処できるはずです。
決して使い方も難しくはないですから、覚えておいて損はないでしょう。