2月の男女のイベントといえばバレンタインデーですね。
バレンタインデーの由来について調べてみたあなたはとても探究心の強い方です。
実はこのバレンタインデー、時代とともに形が変わってきています。
この記事では、バレンタインデーの由来と海外の事情について紹介します。
現代のバレンタインデーの風習
現在のバレンタインデーは、「女性が男性にチョコレートを贈る」という特徴がありますよね。
バレンタインデーの定着によって、
- 義理チョコ
- ホワイトデー
- 自分チョコ
- 友チョコ
- 逆チョコ
などなど。
「愛の誓いの日」というよりは、今では「チョコの日」と化しているようですよね。
というのも、そもそも「バレンタインデーにチョコレートを!」と仕掛けたのは、
- メリーチョコレート
- モロゾフ
- 伊勢丹
- ソニープラザ
など諸説ありますが、日本ではいずれも製菓業界や流通業界のキャンペーンによって全国的に人気のイベントとなったようです。
バレンタインデーの由来
バレンタインデーは英語では”Saint Valentine’s Day”と書きますが、日本語に直訳すると、”Saint”は「聖」、”Valentine’s”は「バレンタインの」、”Day”は「日」となります。
つまり、聖バレンタインの日ということです。このバレンタインというのは人名で、3世紀にローマで殉職したバレンタイン司祭のことを指しています。
3世紀ごろのローマを支配していた皇帝クラウディウス2世は、若者たちがなかなか戦争に出たがらない理由は自分の家族や愛する者たちと離れたくないからだということを知って結婚を禁止しました。
ところが、先のバレンタインは、内緒で兵士たちを結婚させていました。
そのことが皇帝に知られてしまい、バレンタインに罪を認めさせてローマの宗教に改宗させようとしましたが、バレンタインが拒否したために、3世紀(西暦269年)の2月14日に処刑されてしまいました。
そして月日が流れ、200年以上後。
ローマで何百年もの間行われていた豊穣の神のための祭り(くじ引きで当たった若い未婚女性と男性が祭りの間付き合いをするというもの)を、風紀の乱れを憂えた教皇ゲラシウス一世が禁止しました。
その代わりに始まった祭りでは、男性が女性の代わりに聖人の名前が書かれたくじを引き、当たった聖人の人生をお手本とした生き方を推奨するというものに内容が変わりました。
この祭りでは、200年以上前の同じ頃に殉教した聖バレンタインを、守護聖人としました。
この行事が元になって、この日(2月14日)に恋人たちが贈り物やカードを交換するという現代の風習につながっていったということです。
海外のバレンタインデー事情
現代の日本のバレンタインデーと元々の由来は結構違うものがありますね。
日本ではどちらかといえば企業戦略の一環から始まったものなので何か複雑な気持ちです。
では、海外のバレンタインデーはどのようなものなのでしょうか?
フランス
「恋人たちのお祭りの日」で、男性から女性にプレゼントをするのが一般的です。
バレンタインデー当日、花屋さんには「あなたを愛します」という花言葉を持つ真っ赤なバラの花を買い求める男性が殺到するという話もありますよ。
アメリカ
やはり男性が女性に気持ちを伝える絶好のチャンスの日とされています。
プレゼントとして、
- アクセサリー
- ジュエリー
- カード
- 花束
- 豪華ディナー
と様々なようです。
イギリス
好きな人にカードを贈って告白する日です。
このカード、あえて贈り主の名前は書かない伝統があるようです。
韓国
韓国のバレンタインデーも日本と同じ様に、女性が男性にプレゼントを贈る日です。
しかし、手作りチョコをプレゼントすることはほとんどないようで、
- 大きさ
- 華やかさ
- 高級感
で勝負をするようですよ。
また、日本と同じように義理チョコやホワイトデーもあるようです。
中国
男性が女性にプレゼントを贈って、確かな愛情を確認しあう日です。
すでに恋愛関係にある男女での間で定着している日だそうですよ。
そして、バラを贈るのが一般的だそうです。
まとめ
いかがでしたか?日本では楽しいイベントの一つですが、起源をたどると昔のローマでの悲しい出来事が発端だったんですね。
海外でも色々な形でバレンタインデーは存在していますが、なかなか興味深いものがありましたね。
女性に対してマメな男性が多いイタリアではこの日にプロポーズをする人も多いそうですよ。
色々知ると次のバレンタインデーが少し楽しみになってきますね。