「づつ」と「ずつ」はどちらがただしいのか、迷ったことはありませんか。
大人になってから書き間違いをしていると、ちょっと恥ずかしいですよね。
この機会にどちらを使えばいいのか、はっきりさせておきましょう。
「づつ」と「ずつ」どっちが正しい?
日本語はこれまでの歴史の中で少しづつ変化しながら、現在の形になりました。
歴史的仮名遣いでは「づつ」と書いていたのですが、現代仮名遣いでは「ずつ」と書くことになっています。
公文書や新聞など公共性が求められる場面では、必ず「ずつ」が使われています。
ですが、古くは「づつ」が使われていた事実があり、「づつ」と書くのが間違いというわけではありません。
現在でも「づつ」と書いている人もいますし、絶対にそれが間違いであるとは言えません。
ただし、現代仮名遣いと定められた内容で学校では教えていきますので、テストなどで「づつ」と書くと×がつくでしょう。
ですから、特にこだわりがない限りは、どのような場面でも「ずつ」と書くのがおすすめです。
「ずつ」を使っていて、ビジネスや学校などで指摘を受けることはまずありません。
「づつ」と「ずつ」いつからそうなったの?
「すこしづつ」ではなく「すこしずつ」と書くのが正解。
「ひとつづつ」ではなく「ひとつずつ」と書くのが正解。
正直言って、私は最近まで「づつ」を使い続けていた一人です。「ずつ」が、現代仮名遣いで定められた書き方だとは知りませんでした。
いつからそうなったのかな、と思ったので調べてみました。
「づつ」が正しいとされていました。
1946年11月16日~1986年6月30日まで
「ずつ」が正しく、「づつ」は間違いとなりました。
1986年7月1日以後からは
「ずつ」が本則であるが「づつ」も許容範囲となりました。
こんな風に変わってきていたんですね。
これを見ると、60代くらいの人からは、学校で「ずつ」と教わって来たのではないかと思われます。
私はどこでどう間違えて「づつ」と覚えていたのか・・。でも、誰からも指摘されたことはありませんでした。
現在は「づつ」も許容範囲なので、指摘されることもなかったのかもしれません。
しかし、これからは意識して「ずつ」を使うつもりです。
現代仮名遣いが普及して「ずつ」が一般的となり、「づつ」という書き方に違和感を覚える人もいるそうなので、気をつけたいなと思います。
「づつ」と「ずつ」使い分けは?
では、「づつ」と「ずつ」を使い分ける場面はあるのでしょうか。
ビジネスシーンや一般社会の生活の中で、「づつ」と「ずつ」を使い分けるような場面はありません。
「ずつ」をつかっていれば間違いないし、「づつ」も許容範囲なのでどちらも間違いではなく、シチュエーションによって使い分ける様なこともありません。
ただ、古典文学などで原文が「づつ」になっているときは、「ずつ」に直すことなく「づつ」のままです。
まとめ
「づつ」と「ずつ」の違いは理解できましたでしょうか。
お子さんに教えるときやビジネスシーンでは「ずつ」を使いましょうね。
このように普段は違いを考えることのない言葉が日本語にはたくさんあります。「十分」と「充分」の違いについて書かれた以下の記事もご覧になってみては如何でしょうか?