敬語・言葉

忌憚のないってどういう意味?実はこんな時に使える!

丸印を見せる女性

忌憚のないとは?

まず、【忌憚】という言葉を知っていますか?「ん…?キ…?なに?読めないなあ…」となっている方も少なくはないと思います。

読み方は、「キタン」になります。

【忌憚】は「はばかり、遠慮すること」という意味です。なので【忌憚のない】となると「遠慮することなく」という意味になります。

【忌憚のない】という言葉を聞いたことがないという方は、もしかしたら「遠慮することなく」などと言われることがほとんどだったのかもしれません。

もちろんそれでもOKです。

もっと砕けた表現だと「ぶっちゃけ」という意味になるでしょう。では、どんな時に使うのか?次の見出しで正しい使い方を解説していきます。

忌憚のないはこんなふうに使う!

基本的に【忌憚】とセットになるのは否定の言葉になります。

「忌憚のない」や「忌憚なく…」のように【忌憚】を「ない」などの否定の表現で打ち消すのです。

なので「忌憚してください」や「忌憚願います」などとはなりません。

否定の言葉をセットにすることで初めて「遠慮することなく…」の意味になります。ビジネスシーンであれば、「意見が言いにくいな」とか「こんなこと言ってもいいのだろうか」と葛藤する場面も出てくるでしょう。

そんな時に、決まり文句として「忌憚のない意見交換」などと使われることが多いのです。

忌憚のないを使った例文

・気持ちは分かりますが、忌憚なく話してもらえませんか。
・皆様の忌憚のないご意見をお待ちしております。
・その提案については思うことが多々あったので、忌憚なくアドバイスをした。
・忌憚なく言わせてもらうと、この本はあまり面白くありません。
・そんなに言うのであれば、忌憚なく意見を言わせてもらうよ。
・忌憚なく意見が交わせる関係性を築くことができた。
・誰に対しても忌憚なく意見交換ができる環境を作りたいというのが社長の思いだ。
・先方は、忌憚なき意見を求めておられるようだ。
・前から思ってたんだけど、忌憚なく言わせてもらうとそれは間違っていると思う。

こんな時は注意!

ここまでで「忌憚のない」はビジネスシーンで使える、程よく丁寧な言葉というのが分かります。

ですが、ビジネスシーンの中でも目上の人に使う時は注意が必要です。

基本的には目上の人から言われることが多い言葉になるかと思いますが、自ら「忌憚なく意見を述べさせていただきます」と言ってしまうと「私は遠慮しません」と言っているようなものなので、失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。

もし、目上の人に使うのであれば、「恐縮ではございますが、忌憚なく意見を述べさせていただきますと…」などと「失礼であることは重々承知の上で述べさせていただきますと…」という気持ちをその前後でしっかりと表現することが重要でしょう。

そして、目上の人に【忌憚】を使うとなると、どうしても単語の前に「ご」をくっつけて「ご忌憚」としてしまいそうになりませんか?同じ意味の「遠慮」は「ご遠慮」となることがあります。

しかし、【忌憚】の場合は敬語表現がないのでこれ以上丁寧にすることができません。

合わせて覚えておきましょう。

似た意味を持つ言葉は?

遠慮のない・気遣いのない・率直に・正直なところ・本音を言うとなどがあります。

【忌憚のない】に代わって使えそうな言葉もあります。

余談ですが、たまに「キタンはキタンでも奇譚とは何が違うの?」という声を聞きます。

「奇譚」は「不思議な話」という意味で、全く意味が異なるので気をつけましょう。

まとめ

思っていたよりは簡単ではないでしょうか?

「遠慮なく」の方が普段から馴染みがあるし使うという人も、これからはビジネスシーンや、より丁寧に言い換えたいなという時に使ってみて下さい。

そうすることで、相手とのより良い関係性を築けたり、より丁寧な印象を与えることができるかもしれません。

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