多くの日本人は、結婚式や引越し、家や自動車などの大きな買い物をする時には吉日を好んで選びます。
若い人ほど関心が低い傾向はあるものの、吉日は日本人の生活の中に深く刷り込まれていると言って良いでしょう。
この記事では、吉日の意味について改めて解説するとともに、2021年(令和3年)の最高の吉日(大吉日=だいきちにち)を紹介します。
目次
吉日とは?吉日の意味について
吉日とは、物事をするのに、日取りのよい日。めでたい日。運のいい日のことを指しています。
縁起の良い日と言い換えることもできます。
大安をはじめ、天赦日、一粒万倍日、寅の日、巳の日などが吉日に該当します。
吉日(天赦日・一粒万倍日・大安・寅の日・巳の日)の中身
それでは、それぞれの吉日の中身について詳しく説明していきます。
天赦日
「てんしゃにち」もしくは「てんしゃび」と読みます。
この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、最上の大吉日である。
<出典>wikipedia
とされており、日本の暦の上で最上の吉日とされています。
何か大事なことを決断したり、新しいことを始めたりするのに最適な日と言えるでしょう。
1年のなかで5〜6日しかない天赦日がいつになるかは、以下のようにして決まります。
- 立春〜立夏(前日)の戊寅(つちのえとら)の日
- 立夏〜立秋(前日)の甲午(きのえうま)の日
- 立秋〜立冬(前日)の戊申(つちのえさる)の日
- 立冬〜立春(前日)の甲子(きのえね)の日
春夏秋冬のそれぞれの季節の中で、それぞれ定められた干支(えと)の日に該当する日が天赦日となる仕組みです。
2021年(令和3年)の天赦日は合計6日あります。
一粒万倍日
「いちりゅうまんばいび」もしくは「いちりゅうまんばいにち」と読みます。
“一粒万倍”とは、たった一粒の籾(もみ)が万倍にも増えて豊かな稲穂として実るということを表しています。
一粒万倍日は、この日に始めたことが大きな成果につながると考えられてるため、新しいことを始めるのに最適な日といわれています。一粒万倍日に始めると良いことを例示します。
- 仕事始め
- 開店/開業
- 口座開設(銀行/証券)
- 投資
- 入籍/結婚式/披露宴
- 新しい財布を使い始める
一方で、悪いことも万倍になるとされることから、凶日と重なった場合にはご利益が半減するとされていますので注意が必要です。
他の吉日の効果を膨らませてくれますので、重なる日を選ぶと更に縁起が良くなります。
一粒万倍日は二十四節気と日の干支によって決まります。
二十四節気の節目と節目の間の約1ヶ月毎に2つの干支の日が一粒万倍日に該当します。
およそ6日に1日、1か月あたり約5日が該当するため、年間約60日が一粒万倍日に該当します。
2021年(令和3年)は63日ありますので、他の吉日と重なる日も合わせて意識すると良いでしょう。
大安
「たいあん」または「だいあん」と読みます。
大安吉日(たいあんきちじつ)と言ったりするように、「吉日といえば大安」というイメージがあり、縁起の良い日としては最もポピュラーなのではないでしょうか?
六曜(大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅)のひとつで、六つの曜の中で最も吉の日とされています。カレンダーでは赤文字で目立つようになっていることが多いようです。
「大いに安心できる日」が語源とされており、何事においても吉、成功しないことはない日とされています。婚礼や上棟式などの日取りは大安の日を選ぶことが多くなっています。
2021年(令和3年)の大安は61日あります。
寅の日
寅の日とは、十二支が寅に当たる日を指します。
虎は「千里を行って千里を帰る」と中国の諺にあることから、寅の日は、
・お金を使っても自分の元に戻ってきてくれる
・この日に出掛けると無事に帰ってくることができる
と言われています。
また、虎の体の黄(金)色と黒色からなる縞模様は金運の象徴であり、金運を上げるのに効果があると言われています。
仏教の神様で金運・商売繫盛のご利益で知られる毘沙門天は、「寅の年の寅の月の寅の日の寅の刻」に出現したという縁日に由来していることから、寅の日は、毘沙門天が祀られている社寺をお参りするのも良いでしょう。
巳の日
巳の日とは、十二支が巳(“み”と読みます。蛇のことを意味しています)に当たる日を指します。
白蛇は七福神の弁財天の遣いと言われており、願い事を弁財天に届ける役割をしているため、巳の日は金運がアップする吉日とされています。
巳の日は12日に一度巡ってきますが、60日に1日巡ってくる干支の「己巳の日(つちのとみのひ)」はさらに縁起が良い日と言われています。
巳の日、己巳の日は弁財天が祀られている社寺にお参りするのが良いでしょう。
2021年(令和3年)最高の吉日はいつ?
それぞれの吉日の内容については後段で解説しますが、その前に、2021年(令和3年)は吉日が何日あるか?、そして吉日同士が最も多く重なる日、すなわち最高の吉日(大吉日)がいつか?についてご紹介します。
まず、それぞれの吉日が2021年(令和3年)の1年間で何日あるかについては、以下の通りとなっています。
- 大安 61日
- 天赦日 6日
- 一粒万倍日 63日
- 寅の日 30日
- 巳の日 30日
このように見ると、天赦日が最も少なく、次いで寅の日と巳の日、大安、一粒万倍日の順に多くなっています。少ない方が希少性が高いのでご利益が高そうな気がしますね。
また、吉日の数が案外多いと思ったかもしれませんね。
そして、吉日同士が最も多く重なる日、すなわち2021年の最高の吉日は、3つが重なる日が1日あります。それは…
3月31日(水)
天赦日+一粒万倍日+寅の日
です。
年度の変わり目の日でもあり、この日に大切なイベントを行ったり、新しいことを始めたりすると良いかもしれませんね。
2つの吉日が重なる日は21日あります(だいたい1ヶ月に1〜3日程度)。
2021年(令和3年)の月ごとの吉日カレンダー
毎月の天赦日・一粒万倍日・大安・寅の日・巳の日が一覧できるカレンダーは以下のページからご覧頂けます。
2021年(令和3年)の月ごとの不成就日カレンダー
吉日とは反対に、不吉な日とされる凶日に関して、不成就日を中心に、受死日・十死日・八専・凶会日といった凶日については不成就日と重なる日がわかるカレンダーもありますので、凶日を避けて計画を立てたい人はこちらもご覧ください。


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