子供が小学校に入学する時には様々な人達から「入学祝い」を頂きます。
お祝いに対するお返しは必要か?、お返しをするならどのような・幾らくらいの品にした方が良いか?「のし」はどう書いたら良いか?といった、入学祝いのお返しに関する疑問について説明します。
入学祝のお返しって必要なの?
入学祝いですが、実際のところお返しは必要なものなのでしょうか?
本来は「入学祝い」に関してはお返しは不要です。
何故かというと、「入学祝いは子供が頂くものであり、お祝いのお返しは本人がお返しをするものですが、入学前の子供にはお返しする金銭的な能力がないから」です。
そのため、本来的には不要となっています。例えるならば「お誕生日祝い」「お年玉」と同じと言えます。
ただし、これは親しい身内、子供の祖父母などに対しての話で、一般常識としては、身内以外からもらった場合はお返しをした方が良いとされています。
それから、身内でも気を遣うような遠い関係の相手である場合や、お返しが必要かどうか気になる相手の場合は、取りあえずお返しをしておく方が無難です。
お祝いする側は、お返しを期待してお祝いをあげるわけではないですが、そうはいえども、何も無ければないで「社会常識としてはどうなの?」と思ってしまうのが本音でしょう。
他に、地域の習慣として身内でもお返しが必要な場合もありますので、そこは気を付けるようにしましょう。
お返しの品や金額の相場は?
本来的にはお返しは不要ですが、実際には「お礼」は必要と言えます。
「親しき仲にも礼儀あり」
という言葉もあるように、お祝いを受け取ったらすぐにお返しをするのがベストです。
お礼をする場合は子供本人にさせると良いでしょう。遅くても数日以内が理想です。
ランドセルや学習机をもらった場合は背負った姿や机に向った写真を撮ってお返しとして送っても良いでしょう。
基本的なこととしては、「お返し」をする場合は、頂いた金額の3~5割が相場といわれています。
物でもらった場合でも、最近ではネットなどで検索すれば大体の金額は分かりますからその辺は気を付けましょう。
知人に数千円程度のお祝いをもらった場合は、お返しをするにも小額なため難しいこともあります。そのような時は、
- 日用品
- お菓子
- お中元
などでお返しするが良いでしょう。
また、その相手にお子さんがいるのであれば、子供用に何かをお返しするのも良いでしょう。
お返しの「のし」の書き方
お返しを購入する際に、「のしはどうされますか?」と店員さんに尋ねられることもあると思います。
このとき、表書きは「内祝い」と書くことが一般的で、名前の欄には子供の名前をフルネームで書くと良いでしょう。
小学生の場合は下の名前だけでもOKです。
入学祝いのお返しの時期はいつ?
入学祝いのお返しの時期は、お祝いをもらった時期によって異なります。
一般的に、入学祝いのお返しは入学式よりも前が理想です。遅くとも4月中にはしたほうがいいとされています。
入学式の写真と一緒にお返しするのも良いですよね。
都合上入学よりずっと前にもらった場合、相手にもよりますが、入学式より前にお返しする場合もあります。
お返しなので早い分には時期を気にしすぎる必要はないでしょう。
あとがき
入学祝いは本来的には不要なのですが、やはり自分たちと少し距離のある人に対しては「内祝い」としてお返しをするのが一番無難だと思います。
繰り返しになりますが、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を頭に入れておくと人付合いも上手くでしょう。