敬語・言葉

尊称 謙称 敬称の意味と違いは?

尊称 謙称 敬称の意味と違い

尊称(そんしょう)謙称(けんしょう)敬称(けいしょう)という言葉を聞いたことがありますか?

社会人なら知らなくても日々使っているものですが、それらの言葉自体はあまり耳馴染みがないかもしれませんし、意味や違いをきちんと説明できる人は少ないのではないでしょうか。

ここでは、尊称と謙称、敬称の意味と違いについて解説します。

尊称 謙称 敬称の意味

親族や友人などの親しい間柄を除く社会人同士がコミュニケーションする時には敬語が使われますが、敬称や謙称、敬称もそれと同様に、相手に敬意を表すための手段として使われます。

敬語と異なるのは、固有名詞を対象にして用いられることです。

それでは早速、それぞれについて意味と例を説明します。

尊称とは?

「そんしょう」と読みます。相手のことを呼ぶときの呼び方になります。尊敬語の固有名詞版です。

あなた 貴殿/貴職
会社 御社/貴社
貴店
住所 ご住所/貴地
お父上/お父様/ご尊父
お母上/お母様/ご母堂様
子供 お子様/お子様方
息子 ご子息/ご令息
ご息女/ご令嬢/お嬢様
ご主人/ご夫君/ご主人様
奥様/ご令室

謙称とは?

「けんしょう」と読みます。自分(達)のことを言うときの言い方になります。謙譲語の固有名詞版です。

自分 わたくし/わたし/小生/小職
会社 弊社/小社/わたくしども
弊店/わたくしども
住所 住所
父/義父/しゅうと
母/義母/しゅうとめ
子供 子供/子供達
息子 息子/愚息
夫/主人
家内/女房/愚妻

敬称とは?

「けいしょう」と読みます。相手の名前や組織名称の後につける「様」や「先生」、「御中」などの言葉を指します。

相手(一般人)
相手(弁護士/医師/政治家/教師など) 先生
複数の人 各位
組織(会社・部署など) 御中

人の名前と役職を合わせて用いる場合は、

  1. 役職名+名前+様
  2. 名前+役職名+(殿)

というように、名前と役職名の並べ方の順序によって、末尾に付ける敬称が変わります(もしくは省略)。

後者に関しては、役職名はそれ自体に尊敬の意味が含まれているため、役職名に尊称を付けると二重敬称になってしまうからです。

尊称 謙称 敬称の違い

それでは、尊称と謙称、敬称の違いについて解説します。

尊称・敬称と敬称の違い

尊称と敬称は相手に対して敬意を表わすために、相手の呼び名を言い換えて用いる語です。

それに対して、謙称は「相手に対して敬意を表すために」と言う部分は同じですが、「自分や自分の身内の呼び名」を言い換えて用いる語であることが違いです。

つまり、相手の呼び名を変えるのか、自分(達)の呼び名を変えるのかの違いです。尊敬語と謙譲語の違いと同じですね。

尊称と敬称の違い

尊称と敬称は、両方とも相手に対して敬意を表わすために、相手の呼び名を言い換えて用いる語ですが、違いはどこにあるのでしょうか?

尊称は相手の呼び方そのものを言い換えて用いる言葉です(あなた→貴殿・貴職など)。それに対して、敬称は固有の人名や社名、役職名などのあとに添えて用いる言葉(様、先生、御中、各位など)を指します。

つまり、相手の呼び方を変えることは同じですが、その方法に違いがあります

敬称の間違えやすい使い方の事例

間違えやすい敬称の使い方としては、二重敬称になってしまうというものがあります。以下に事例を挙げます。

【誤】◯◯先生様というように、先生に様をつける
  (例:山田先生様)
【正】先生だけ、様だけにする
  (例:山田先生、山田様)

【誤】御中と様を両方つける
  (例:AB株式会社御中 山田様)
【正】御中だけ、様だけにする
  (例:AB株式会社 山田様)
  (例:AB株式会社 御中)

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尊称 謙称 敬称の意味と違いまとめ

尊称、謙称、敬称のそれぞれの意味と違い、そして、敬称に関しては間違えやすい使い方の事例について解説しました。

敬称という言葉くらいは耳にしたことがあるかもしれませんが、尊称、謙称、という言葉は初めての人もいたのではないでしょうか?

しかし、聞いたことはなくても、日常的に使用してきたものが多かったのではないでしょうか?

一方で、御中に様を重ねてしまう間違った使用例などは実際に目にすることも多々ありますので、初めて知った表現や使用法があった人はぜひ、今後は気をつけて実践してみてください。

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